ワイヤーカット

ワイヤーカット加工とは

ワイヤーカット加工(正式名称:ワイヤー放電加工)は、真鍮をはじめタングステン・モリブデンなどの電極線(φ0.05~φ0.3mm)を使用し、通電による放電エネルギーで金属を溶融させながら切断する加工方法です。
電極が工作物に非接触で切断を行うため、メタルソーなどの機械的切断に比べて歪みやバリが少なく、精度の高い加工が可能です。

ワイヤーカットは、厚み100mmを超える材料や、焼入れ鋼・超硬合金などの高硬度材の加工にも対応。20mm以下の薄板では、±0.01mmの寸法精度も実現可能です。

ワイヤーカット加工の種類

① 噴流式ワイヤーカット

アナログ結線方式による「噴流式」ワイヤーカットは、多品種少量生産に最適。
薄板部品や微細部品のトリミング加工に優れ、専用治具による安定した精度を確保しています。

② 水中浸漬式ワイヤーカット

いわゆる「どぶ漬け」タイプで、自動結線方式を採用。
金型や多孔部品など、トリミング周長の長いワークに適しており、高精度金型部品や簡易金型の製作にも対応します。

加工可能な材質と適用分野

通電が可能な金属であれば、ほとんどの材料に対応します。

  • 鉄系材料:SPCC、ブリキ、SK材(焼入れ・生材)
  • ステンレス系:SUS304/SUS301/SUS316/SUS631/SUS430/SUS410
  • ニッケル合金:ハステロイ、モネル、インコネル、パーマロイ、インバー
  • 銅系:C1100P(タフピッチ銅)、真鍮、りん青銅、洋白、ベリリウム銅
  • その他:チタン、モリブデン、チタンバネ材 など7

焼入れ後の材料でも問題なく加工でき、精密金型部品、接点、シムプレート、スペーサーなどに広く使用されています。

「こだま」のワイヤーカット加工の特徴

こだま製作所では、試作・単品からの製作に対応し、以下のような特徴を備えています。

  • 板厚:厚み0.02mm~
  • 加工範囲:X600mm × Y400mm
  • ワイヤーカット × 切削加工の複合対応
  • 薄板の重ね切り加工
  • 1個からの製作対応

これにより、重ね切り治具を用いた高精度切断や、薄板・微細部品の高品質加工を実現しています。

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