こだま製作所の刻印加工

こだまでは、製品や材質、数量に応じて、
主に以下の3つの刻印・彫刻方法を採用しています。

1. 金型による刻印（機械プレス刻印）

もっとも古くから使用されている刻印方法で、金属製の刻印金型を製作し、プレス機で文字やロゴを打刻する手法です。

特徴

• 金型を使用するため、高い再現性と量産性を実現
• 刻印の深さや線幅が一定で、視認性が高い
• 塗りつぶしデザインは不可（線状表現に限定）
• 金型製作が必要なため、初期費用が発生

こだま製作所では、手打ちではなくプレス方式を採用しており、均一で高精度な刻印品質を確保しています。
シムプレート・銘板・部品識別用などの量産向け刻印に最適です。

2. エッチングによる刻印（化学刻印）

フォトエッチング技術を応用し、金属表面を化学的に溶解して模様や文字を刻印する方法です。
物理的な圧力を加えないため、薄板や精密部品にも適用可能です。

特徴

• 線幅の自由度が高く、ロゴ・模様・塗りつぶしデザインも表現可能
• t0.1mm以下の薄板や箔材にも対応
• 曲面部品にも軽度の対応可
• マスキング用フィルム作成が必要（初期費用あり）

精密装飾やデザイン用途のほか、
シールドケース・薄板銘板・意匠部品への模様刻印・装飾彫刻にも採用されています。
「打刻では変形してしまう薄板」や「表面処理品への刻印」にも有効です。

3. レーザー刻印（※提携対応）

金属表面をレーザー光で局部的に酸化または溶融させることで刻印を施す手法です。
こだまでは自社設備および提携先ネットワークにより対応可能です。

特徴

• 初期費用が低く、少量・多品種向け
• 微細文字・バーコード・QRコードなどの高解像刻印が可能
• 加工変形が極めて少なく、美観を損なわない
• 材質によって色調差が生まれ、視認性に優れる

デザイン性と機能性を兼ね備えた刻印が可能で、試作段階の識別マーキングや、部品ロット管理用刻印にも活用されています。

加工選定の目安

加工方式	適用材質	特徴・メリット	向いている用途
金型刻印（プレス）	鉄・ステンレス・真鍮など	高耐久・量産向け・物理打刻	シムプレート／製品番号／銘板
エッチング刻印	銅・真鍮・ステンレスなど	デザイン自由度が高く薄板対応	ロゴマーク／意匠彫刻／箔材刻印
レーザー刻印	各種金属・樹脂・アルミ	微細・非接触・初期費用低	管理番号／バーコード／少量生産

こだま製作所の刻印対応の特徴

• ご要望に応じた刻印方式の提案（コスト・数量・材質別）
• 薄板金属（t0.05～）への刻印実績
• フォトエッチングとの複合加工（刻印＋形状加工）対応
• 材料調達～刻印～表面処理までの一貫対応

刻印方法により、仕上がり・深さ・光沢・視認性が異なるため、
製品の用途に合わせた最適な刻印仕様のご提案を行っています。

技術まとめ

こだまの刻印・彫刻加工は、薄板から装飾品まで対応可能な多彩な工法選択と品質安定性が特長です。

• 金型プレスによる高精度・量産刻印
• エッチングによる高自由度デザイン刻印
• レーザーによる微細マーキング（提携対応）
• 薄板・箔材・意匠金属への刻印対応
• 材料調達・メッキ・溶接までの一貫製作

シムプレートのサイズ刻印、製造番号管理、ブランドロゴ刻印など、機能とデザインの両面で付加価値を高める加工を提供しています。