
Flat springs
板バネ製作技術
板バネとは
板バネは、板状の金属が持つ弾性を利用し「押さえる」「挟む」「保持する」といった機能を担う部品です。構造自体はシンプルですが、実際の設計・製作では、所定の押さえ力を得るための荷重設計や、繰り返し使用に耐える耐久性の確保、取り付け条件に応じたクリアランス検討など、多くの要素を考慮する必要があります。こだま製作所では、これらの課題に対して金型レス・簡易金型技術を活用し、試作段階からの製作支援を行っています。

こだま製作所の板バネ製作の特徴
金型レス・簡易金型で1個から製作
新製品の試作段階では、本作金型を用意できないケースがほとんどです。こだま製作所では、既存金型を応用する金型レス加工と、必要最小限の専用金型を製作する簡易金型加工を組み合わせ、少量試作から対応可能な体制を整えています。簡単な曲げ形状は既存金型で行い、複雑な段曲げやエンボス形状には簡易金型を用いることで、初期費用を抑えながら必要な形状を実現します。まずは形にして評価したいという開発段階のニーズに最適な工法をご提案します。

1個〜数千個までの少量・中量生産に特化
こだま製作所の板バネ製作は、試作から中量生産までを主対象としています。少量生産では金型レスと簡易治具を中心に製作し、まとまった数量が必要な場合は簡易金型を用いることで、コストと機能のバランスを取った製作方法を構築します。数が少ないほど加工の手間が1個あたりに集中するため単価は上がりますが、総コストとしては開発段階に最適な選択肢となります。
金型レスと簡易金型の違い
金型レス
金型レスは新規の専用金型を製作せず、既存の金型や汎用治具を組み合わせて加工する方法です。専用金型が不要で自由度が高く、試作品や一点物などの初期段階で特に有効です。プレス加工で通常必要となる初期投資を抑えられるため、開発プロセスのスピード向上に貢献します。
簡易金型
金型レスでは難しい細かな段曲げ、エンボス形状、特殊R形状などが必要な場合には簡易金型を製作します。本作金型に比べて短納期で製作でき、少量〜中量の生産に適しています。必要なポイントだけを抑えた構造にすることで、開発段階でも現実的な製作ラインに落とし込めます。

±0.02mmの高精度板バネ製作に対応
板バネは弾性だけでなく、寸法精度や荷重特性の再現性も重要になります。こだま製作所では、簡易金型と加工ノウハウを組み合わせることで、±0.02mmレベルの高精度板バネや、多段曲げ・複雑形状の板バネにも対応しています。材料の弾性域や加工変形を理解した上で、図面通りの寸法を再現するだけでなく、狙った荷重特性を満たす板バネの製作が可能です。
豊富な薄板金属在庫によるタイムリー対応
板バネ用の薄板材やバネ材を中心に、多種多様な材料を在庫として保有しています。定尺材だけでなくミニマムロットの材料も即日調達でき、弱電、半導体、ガス器具、建築部品、車両、医薬品など幅広い産業に向けて板バネやシールドケースなどの試作・特注品をタイムリーに製作できる体制が整っています。


特殊材質の板バネにも対応
こだま製作所では、一般的なステンレスやりん青銅だけでなく、ハステロイ・インコネル・チタンといった難加工材を使用した板バネ製作にも対応しています。
これらの特殊材料は、耐食性・耐熱性・高強度といった特性を持つ一方、加工性が低く高度な技術が求められますが、こだま製作所では薄板加工と金型レス加工のノウハウを生かし、複雑形状や微細寸法の板バネでも精度よく仕上げることが可能です。
高温環境・腐食環境・高負荷条件など、特殊な使用条件に求められる板バネについても、材料選定から製作方法まで最適な提案を行います。
