精密プレス加工

プレス加工とは

プレス加工は、金属板や線材に専用の金型(上型・下型)を用いて成形を行う加工方法です。
プレス機の上下加圧運動により、素材を抜く・曲げる・絞るなどの変形を与え、
同一形状の部品を高精度かつ高効率で製作できる点が特徴です。

一見シンプルな加工ですが、金型設計・潤滑条件・成形荷重の制御といった要素により、
製品精度や成形安定性は大きく変わります。
特に微細形状や薄板の成形では、技術者の経験とノウハウが精度を左右します。

こだまのプレス加工技術

「こだま」では、電子機器・精密機構・医療分野などで使用される薄板・小型部品を中心に、
試作から中ロット生産までを対象とした精密プレス加工を行っています。

開発初期段階の形状検討から、生産安定化を見据えた量産試作まで、
製作数・材質・形状に応じて最適な加工方式と金型構成を提案します。

金型構成と加工方式

プレス加工では、生産数量や形状精度、材料特性に応じて最適な方式を選択することが重要です。
こだまでは以下のような段階的アプローチで、設計検証から量産移行までを支援しています。

● 金型レス加工・簡易金型

開発段階での試作や少量製作に適した方式です。
専用金型を製作せず、治具や簡易構造型を使用して成形を行うため、初期費用を大幅に抑えられます。
絞り・エンボス・ビード・バーリングなど、通常の金型では難しい形状にも対応可能です。
試作段階で形状確認を行い、量産性を考慮した設計検討にも活用されます。

● 単発プレス金型

各工程を分離し、1行程ずつ順に成形を行う方式です。
金型費用を抑えながら、工程ごとの調整や形状変更が容易な点が特徴です。
試作後に中ロット生産へ移行する場合や、複数製品の併用金型としても適しています。
製品単価を抑えながら、安定した品質での継続生産が可能です。

● 多数同時成形金型・半順送金型

接点部品など、多数個取りが求められる小型部品では、
独自構造の多数同時成形金型や半順送金型を使用します。
一般的な順送金型よりも初期費用を抑えつつ、数千~数万個レベルの安定供給を実現します。
成形精度とコストバランスを両立した独自設計です。

● 順送プレス(参考技術)

順送プレスは、1枚の材料を自動で送りながら、複数の加工工程を連続的に行う方式です。
大量生産向けであり、10万個以上のロットに適していますが、
初期金型費用が大きく、少量・中量生産には不向きです。
「こだま」では原則非対応ですが、技術的比較として参考掲載しています。

微細・小型部品への対応

電子部品や精密機構に使用される微細形状のプレス部品にも対応可能です。
板厚や材質に合わせて金型構造・クリアランス・潤滑条件を最適化し、
±0.01mmクラスの寸法公差を実現しています。

試作段階では簡易金型で検証を行い、
生産数量や継続性に応じて順次専用金型へ移行する段階的プロセスを採用しています。

二次加工・複合加工

プレス成形後の二次加工として、
抵抗スポット溶接・メッキ処理・バレル処理・アッセンブリなどにも対応しています。
フォトエッチングやワイヤーカットと組み合わせたハイブリッド加工にも実績があり、
一貫した精度管理のもとで複合製品を製作しています。

技術まとめ

こだまの精密プレス加工は、以下の技術的要素を基盤としています。

  • 板厚t0.1mm以下の薄板加工技術
  • 金型レス〜単発・半順送までの柔軟な金型設計力
  • 微細形状への対応と寸法精度の安定化技術
  • 溶接・メッキなどを含めた一貫製作体制
  • 試作から中ロット量産までの段階的プロセス構築

これらの技術を通じて、設計・試作・評価フェーズにおけるものづくり開発支援を行っています。

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