Technology

精密板金加工

精密板金とは

精密板金とは、薄板金属を高精度に切断・曲げ・溶接などで成形し、設計寸法通りに仕上げる加工技術です。
一般的な板金加工と異なり、高い寸法精度・再現性・表面品質が求められる点が特徴で、電子機器・医療機器・光学機器・試験装置などの研究開発や設計試作分野で広く用いられています。

素材はステンレス・真鍮・りん青銅などの薄板金属を中心に、インコネル・パーマロイ・ハステロイなどの特殊金属（難加工材）まで対応が可能です。
製品としては、シールドケース・筐体・ブラケット・スペーサー・接点部品などが代表的です。

精密板金の魅力は、試作段階から量産を意識した構造設計が可能な点にあり、“設計と製造の橋渡しを担う加工技術”として多くの開発現場を支えています。

「こだま製作所」では、研究・開発・設計部門のエンジニアの皆さまを中心に、精密板金加工・試作・限定製作を行っております。

材料調達から精密板金加工、表面処理、溶接までを一貫体制で対応し、加工全工程において安定した精度と再現性を保証します。

これまでに、工業用機械・電子機器・デジタルカメラ、半導体製造装置など、精度と信頼性が求められる製品開発分野で多数の実績を積み重ねてまいりました。

こだまでは、金型を使用しないベンダー加工（金型レス・簡易金型加工）を活用し、
従来のプレス加工では困難だった複雑形状・微細寸法の板金試作にも柔軟に対応しています。

これにより、少量試作から限定製作まで、精密プレス同等の精度を実現。
最小t0.05mm程度の薄板でも、曲げ・絞り・溶接を組み合わせた一体構造の高精度成形が可能です。

必要な仕様や精度条件をお知らせいただければ、簡単なスケッチ・イラストレベルの図面からでも対応できます。

「この形状は板金でできるのか？」という段階からご相談ください。
形状・数量・工程条件に合わせ、最適な工法をご提案いたします。

精密板金では、試作段階での形状検討がそのまま量産品質に直結します。
こだまでは、試作時から量産性・寸法安定性を考慮した形状設計支援を行っています。

特に、シールドケースやブラケットなど、基板や筐体と組み合わせて使用する製品では、「後工程での溶接・メッキ・組立」を見越した形状提案を行い、設計変更リスクや精度不良を未然に防ぎます。

また、曲げR・抜き形状・バリ対策・溶接変形補正など、開発現場で発生しやすい課題に対しても、長年のノウハウに基づき最適な加工条件と構造改善提案を行っています。

＊但し、機能面での設計は行なっておりません。

こだまでは、板厚t0.05～t3.0mm程度の薄板を対象とし、
下記のような材質・工法に対応しています。

主要な加工技術：

これらを組み合わせた多工程一貫対応により、短納期・高品質な精密板金製作を実現しています。

こだまの精密板金加工は、開発・試作段階の製品づくりに最適化された加工技術です。

これらの技術を通じて、研究・開発・評価工程を支える精密板金ソリューションを提供しています。